私は都内のデパートに勤務する29歳の女性会社員です。入社したときから女性用の下着売り場に配属されていることに伴い、職場での出会いがほとんどありません。プライベートではこれまで合コンだけでなく街コンや婚活パーティーにも参加してきましたが、そんなイベントでも胸がときめくような出会いはありませんでした。そこで私はマッチングアプリを利用することにしました。

 

 

 

数年前から職場の同僚たちがマッチングアプリで出会った男性とスムーズに結婚を決めているからです。実際にこの1年間で私は4組の結婚式に参列しましたが、そのうちの3組のカップルがマッチングアプリを利用して出会っているのです。

 

結婚した同僚に「どのマッチングアプリがいいかな?」と尋ねたところ、Pairs(ペアーズ)を勧められました。理由は累計の会員数が1000万人を超えているからだそうです。同僚は「Pairsは会員数が多いうえに検索機能も充実しているから、タイプの男性を探しやすいのよ」と言っていました。私は同僚に言われるがままPairsに登録し、職業や年齢などの基本情報を入力しました。すると翌日に大手の不動産会社に勤務する34歳の男性とマッチングしたのです。マッチングアプリは家でパジャマを着ていても利用できるし、いちいちメイクをする必要もないので、とても便利だなと思いました。

 

そしてメールを2往復したあとに、その男性から「だらだらとメッセージのやり取りを繰り返していても時間を浪費するだけなので、近いうちにお会いしませんか?」というメッセージが送られてきたのです。私は「そうか、マッチングアプリというのはメッセージのやり取りをあまりしないものなのか…」という安易な思い込みをし、会うことを了承しました。

 

私はプロフィールに“中華料理が好き”と記載していたので、会う当日は男性がおいしい中華で有名なレストランを予約してくれていました。男性は身長が178センチで、ガッチリとした体型です。顔は読売ジャイアンツの岡本和真選手に少し似ています。30分ほど話して会話が盛り上がってきたところで、私は地獄に落とされました。男性が突然「あなたはTバックのショーツが好きですか?」と質問してきたのです。言葉で言い表せないほどの失望を感じながらも私は「どうしてそういうことを聞くんですか?」と聞き返しました。すると男性は「僕はTバックが大好きなんです。下着売り場で働いているあなたならいろんなショーツをはきこなしたうえで、やっぱり最後はTバックを選ぶのかなと思って…」と恥ずかしげもなく答えたのです。

 

 

 

私は出会って30分くらいで女性の下着について質問してくるこの男性の常識を疑いました。私はあからさまにつまらなそうな態度を見せて、すぐに帰りました。もちろんメールは即ブロックです。この出来事から、マッチングアプリでは必ず相手の人間性を確認してから会うべきだということを学びました。

 

 

“Tバック大好き男”の件があってから、私は“いいね!”でマッチングしたとしても、アプリ内で最低でも3日以上はメッセージのやり取りをすることを自分ルールにしました。そんな自分ルールがある中で、私が次に会いたくなった男性は43歳の消防隊員です。女性の扱いに慣れているのか、メッセージで送ってくる言葉のチョイスにキュンとさせられます。メッセージの頻度や文章の長さにも好感が持てますし、食事や映画の好みもぴったり合います。さらに簡単に答えられるような質問を必ず1つ入れてくれるので、私としてはとても返信がしやすいのです。そしてマッチングしてから5日後に食事に誘われ、私は実際に会うことにしました。

 

会う日が決まり楽しみが増えた一方で、私には1つだけ不安がありました。アプリに掲載されている写真の男性は消防隊員の格好をしていて、帽子もかぶっているため、どんな髪型なのかがわからないのです。「ハゲていたらイヤだな…」と思いながら、会う当日を迎えました。待ち合わせ時間は14時だったので、場所はレストレンではなくカフェです。指定されたカフェに男性が現れた瞬間、私はまたしても失望させられました。男性の髪形は、全然似合ってない丸刈りだったのです。しかも薄毛を隠すために丸刈りにしているようです。消防隊員の制服を着ているときの凛々しい写真とのギャップにがっかりさせられました。その男性とは、コーヒーを一杯飲んだだけでお別れをしました。

 

この出来事からはメッセージのやり取りでいい感じになれたからといって、プロフィール写真を軽視してはいけないということを学びました。プロフィール写真から判断できないことで不安要素があるなら、会うまでにそれとなく相手に確認しておくことが推奨されます。マッチングアプリでこれまで2人の男性に会いましたが、いずれも残念な結果に終わりました。私の恋人探しにはPairsが相応しくないのか、それともマッチングアプリ自体が相応しくないのかは、今はまだわかりません。結婚を決めた同僚たちからアドバイスをもらいながら、今後も私はマッチングアプリを利用していこうと思っています。